ミュージカル「レベッカ」2026鑑賞記
ミュージカル「レベッカ」2026鑑賞記
ミュージカル「レベッカ」
2026年5月23日(土) ソワレ
1列8番
東宝ナビーザーブでチケット入手。
ミュージカル初心者ですが、こんなに舞台に近い席は初めてなのでとっても感激でした!
シアタークリエは初めて行きましたが、600席程度の小さめの劇場でした。
S、A、B席がないタイプの劇場は初めてでした。

「わたし」:朝月希和(あさづききわ)さん
「ダンヴァース夫人」:霧矢大夢(きりやひろむ)さん
の会でした。
感想
★★★★★(大満足!)
考えさせられる作品が好きなので、とてもよかったです。
登場人物それぞれかなり尖っていて、見応えがあります。
序盤のモンテカルロ(南フランスだそうです)の明るさと後半のマンダレイ(イングランド南西部あたりがモデルだそうです)の陰鬱な雰囲気な対比が象徴的です。
サスペンスといえばそうなのでしょうか、証拠隠滅がいささか強引に感じる部分もありますので、どちらかというと愛や執念といった心情にフォーカスして楽しむ作品だと思います。(まあミュージカルなのでそうですね。)
「わたし」
知っているキャストさんではなかったのですが、朝月希和さん、とてもはまり役に感じました。
序盤の自信がなく、おどおどした感じ、ダンヴァース夫人に圧力をかけられて、委縮する感じ、マキシムと無邪気に遊ぶ姿の「子どもっぽさ」が存分に表現されていて見事でした。
歌ものびやかでハモリでも負けず素晴らしかったです。
マキシムとモンテカルロの丘へ行った思い出を、マキシムにまさか恋心を持たれているとは知らずにその思い出を「瓶に入れて取っておく」はキュンときました。(自分も過去そう思った経験があるもので...)
ある意味世間知らずの「わたし」がマンダレイの屋敷で感じるレベッカの影やダンヴァース夫人のもはや呪いのような仕打ちを受けても、ただ病んでいくだけでなく、最終的にはマキシムから真実を聞き出し、自分の意思・信念で行動する姿に感動しました。マキシムの姉の言っていた「愛は女を強くする」を体現しています。
衣装もかわいらしいワンピースが多くて楽しめました。
マキシム
かの有名な海宝直人さんの演技を間近でみれて歓喜です!
演技ではなく、まるで自然体のまま表現しているように感じるほどでした。
スーツが似合いすぎていて素晴らしい。
「わたし」との結婚で最初は過去に蓋をしようとしていたように見えますが、最終的には向き合わざるを得ず、苦しかったと思います。
(あまり詳しく書くとネタバレになってしまうのでこのくらいで)
そのあたり心情の変化が表情と歌の伸びやかさによく表れていました。
ダンヴァース夫人
霧矢大夢さん。執着や陰湿さが白雪姫の女王に雰囲気似ているなと思いました。
歌の迫力は抜群、目つきの邪悪さもピカイチでした
彼女が心酔するだけレベッカは魅力的に映ったのだと思います。
良い性質か悪い性質かに関わらず芯のある女性というのは魅力を放つものかと思います。レベッカの家政婦頭であることがアイデンティティだったのならば、
他人を崇拝するというのは尊いが、その支えとなる人がいなくなった途端に
自分を保てなくなる儚いところが切なく感じました。
ヴァン・ホッパー夫人
⽣⽥智⼦さん。全体的に暗めの雰囲気の話の中で陰湿さのない、豪快な振る舞いが明るさをももたらしていて、演技力の高さを感じました。会場の笑いも誘っていました。
ベン
吉⽥広⼤さん。心に複雑なものや闇がある登場人物が多い中で、純粋さが際立っていました。演じるのが難しい役柄だと思うのですが、とても自然で上手いなと思いました。
レベッカは直接作品に登場しないのに中心人物として存在し、それがミュージカル作品としてちゃんと楽しめるというのは不思議です。
レベッカがなぜそのような苛烈な性格になったのか、本人としてはやり遂げた幸せな人生だったのかなどは気になります。
原作の小説も読んで、もっと登場人物の心情を詳しく知りたいとも思いました。
(もし読んだら別途記事にします。)
レベッカ 上 (新潮文庫 新潮文庫)
レベッカ 下 (新潮文庫 新潮文庫)
150分があっという間に感じる見応えのある舞台で、とても楽しめました!